雨降って地固まる

長年仕事をやっていると様々なトラブルに遭遇します。
先日初めて経験したのが、運送業者による商品の紛失でした。

協力会社から発送した商品が伝票番号で追跡しても運送業者の
発店から動いていなかったのです。
当社は自社から発送したものはもちろんのこと協力会社から発送した
ものもすべて発送後お客様へ確実に届いたかどうかチェックをしており
今回はそのチェックの段階で異変に気が付いた訳です。
この発送した商品の追跡も当社の強みのひとつQuality(品質)の一部分です。
ご注文を頂いて納品が完了するまでの流れすべてがケイ・テクノの品質であると
考えています。

早速運送業者に確認を取ったところ
『荷物が見当たらない』という返事でした。
『至急探します。』と言われしばらく待ちましたがやはり見つからない。

これは一大事!!
運送業者の落ち度とはいえお客様にはご迷惑がかかる訳で
協力会社には落ち度はない・・・となれば
再製作は当社でやるしかありません。
お客様は翌日中には商品が必要ということだったので急遽工場の
工程を変更し再製作に切り替えました。
幸い材料もあり加工も難しいものではなかったので助かりましたが
数量が200ヶと多かったため14:30の加工開始で翌日の10:00にやっと
加工が完了しました。(徹夜はしてませんが日付が変わる頃まで現場は
がんばってくれました。)
その後は運送業者の出番で11:00に引き取りに来てもらい新幹線で
東京まで持っていってもらいました。
商品の紛失はありましたが、その後の運送業者さんの対応はとてもよかったです。
夕方18:00過ぎにお客様からと運送業者さん双方から無事到着の知らせを
受けひと安心しました。

今回の件も『運送業者の不手際』というひとことで片づけてはいけないと思っています。
運送業者の肩を持つわけではありませんが、運送業者は日々何千個という
荷物をさばいているので荷物を発送する側も今回のようなリスクがあることを
想定する必要があると思います。
例えば
●古い箱や使いまわしの箱は使わない。
  古い送り状や荷札が残っている可能性があったり箱が古かったり
  汚かったりすると丁寧に扱ってくれないような気がするからです。
●目立つ様にする。
  当社ではワレモノ注意のステッカーを箱のどの面からもわかるように貼ります。
●あまり小さくしない。
  商品が小さいからと荷姿を小さくして運賃を少しでもかけないようにという
  気持ちは理解できますが、小さければ紛失の可能性は高くなると思います。

一部ではありますがこのようにして当社は出来る限りのリスク回避を心掛けています。

実はご迷惑をお掛けしたお客様は今回が初めてのお取引でした。
最初の取引からトラブルって・・・
しかしお客様が望まれていた通り、当社の製品が無事届きご満足頂けたのであれば幸いです。

本当に予想外のアクシデントはありましたがこれをきっかけに信頼して頂き、お互いの 
パイプが太くなるといいなと思います。

プラスチック、樹脂の切削加工(NC旋盤、マシニング)|ケイ・テクノ