いろんな見方があります。

最近はTVでも、ものづくりに関する番組が結構ありますが
NHKで毎週木曜日午後10時55分から放送されている
『凄ワザ』って皆さんはご存知ですか?
MCは千原ジュニアさんがやられていて堅苦しくないけど
出演する加工業者さんのものづくりに対する熱い気持ちが
伝わってくる番組です。

私がこの番組を知ったのは今年のお正月にぼんやりと
TVのチャンネルを変えているとき目に留まりました。
その時は日中だったので再放送だったのかもしれませんが
『鉄球転がし』がテーマでした。
大阪と広島の企業が加工した自慢の鉄球を狭いレールの上を
転がすと言うもので両社とも確か完走して抱き合って喜んで
いたと思います。

この番組は最後に対決をすると言うスタイルを取っていますが
私はそれに至るまでの加工者の技術や壁にぶつかって悩み乗り越えて
行く姿を見て欲しいと思い従業員に推奨しています。

放送日の翌日の朝礼でみんなに感想を聞くのですが、これがとても
面白いです。見る人によって見方や感じ方がこんなにも違うのかと
ビックリします。
ちなみに昨日は『コマ』を作って回すと言うコマ対決でした。
対戦は来週放送のようですが、それについていろんな感想が
出てきました。
大体は技術が凄いとか、検査機器や解析システムがあったりして
レベルの差を感じたなどの感想でしたが、
あるパートの女性は
「防護メガネをしていたり、機械に防護パネルが施してあったり
 安全対策も参考になりました。」と言う感想でした。
(勿論、当社では十分な安全対策は行っています。)

私も加工技術や問題解決力の様な部分に目が行きがちだったし
従業員にもそのあたりを見て勉強して欲しいと思っていました。
しかしパートさんのこの感想を聞いて、凄い技術を持っている
加工業者の工場を見る機会などそうはないのでその様な見方で
見れば全く違う見方が出来、よいやり方や取り組みは自社の
工場へも応用ができるしとてもいいお手本になると思いました。
良い会社は良い取り組みをしているものです。

この様に全く違う意見を聞いて違う発想が生まれて良い結果が
出れば言ううことなしです。この様なサイクルがまた会社を
強くしてくれそうな予感がします。


プラスチック、樹脂の切削加工(NC旋盤、マシニング)|ケイ・テクノ