父も医学の勉強!!

先月のことですが、岡山理科大学において厚生労働省国産医療機器
創出促進基盤整備事業の一環で、次世代医療機器開発プロフェッショナル
育成プログラム育成基礎コースの開発入門コースと実践入門コースを
各2日間(土・日)2週に渡り受講してきました。

1週目は座学で医療機器の種類と原理についてや生体医工学、臨床と医療機器、
また地元企業による医療機器の開発事例などの話を聞きました。
日本の医療機器産業の特徴として診断機器は日本メーカーが強く治療機器は
弱いと言われていてペースメーカーなどは日本製のものはないそうです。
2週目は1日目が座学で地元企業による開発事例と知的財産(特許、商標など)と
薬事法について学び2日目は実際の医療機器に触れて使い方や仕組み、考え方
などを学びました。
特許は医療機器に限ったことではないと思うが特許を取るまでの進め方や
特許の範囲などをよく考えて取らないと後で使いづらくなったりするそうなので
専門家とよく相談して進めないといけないようです。
薬事法に関しては細かいところは難しいですが、医療機器を製造する場合は
医療機器製造業の登録をしなければならないことやISO13485は費用が掛かるが
取っていた方がいいなどハードルがあることが分かりました。

これは実際の人工心肺ですが1台なんと5,000万円くらいするそうです。
また機械が低くて使いにくいのではないかと思い質問をしたのですが
それもちゃんと理由があって患者さんから自然に血液が落ちてくるように
わざと低く作っているそうで、手術台も結構高さがあるらしく手術をする医師は
お立ち台の様な台に乗って作業をするそうです。

これは麻酔をかける機器です。

この機器にはいろんな工夫がされています。

人は酸素がなくなるとダメなので酸素以外のつまみを回したら必ず酸素の量が
それに応じて増える様に他のつまみと連動して動く仕組みになっていたり、
写真でも分かるとおり色分けがされていること、それからちょっと分かり難いかも
知れないですが、つまみの形や大きさつまみ表面の形状が違っているのが
分かるでしょうか?
これは単なる間違い防止の効果だけでなく停電時の暗闇の中でもそれぞれが
判別できるように工夫をされているそうです。

ジョイントも間違えて差すことのない様形やピンの数や位置を変えているのが
わかると思います。

こうして学んでいるとやはり医療に携わるということは人の生命に関わるとても
重要な仕事であることがよく分かってきます。医療機器の分野でこれほどのことが
要求されるわけですから、実際に命を預かる医師ともなると生半可な気持ちでは
到底やっていけないと思います。
我が子も医師を目指しておりますが志を高く持ち強い意志を持って6年間学んで
もらい立派な医師になって欲しいと願っています。
その傍らで、こうしてコソコソと医療の勉強をしている父なのであります。
(*^^)v


最後に修了証を受講者全員頂きました。


岡山理科大学から岡山市内を撮ったものです。
中央の茶色のビルあたりが岡山大学津島キャンパスでその先の高い白いビルの
あたりが岡山駅になります。
このアングルから岡山の街を見る機会がないので撮影してみました。

まだこのプログラムは始まったばかりで、今後は解剖実習や医学英語の勉強
その後はアドバンスコースが実施され最終的には医療機器を岡山大学病院と
共同で開発してしまお〜っていうところまで行く予定です。
当社がその中に入れるのか、残れるのかは分かりませんがとにかく今は医療や
医療機器についていろいろ学んでいければと思っています。<(`^´)>
がんばります!!

プラスチック、樹脂の切削加工(NC旋盤、マシニング)|ケイ・テクノ